2011年8月21日更新
   サポーティブ ペリオドンタルセラピー時のリスク評価 (Lang & Tonettiの改変 「特定非営利活動法人 日本歯周病学会編 歯周病の検査・診断・治療計画の指針 2008」P37より改変して転載)


サポーティブ ペリオドンタル セラピー時のリスク評価 Lang & Tonetti

1  PD5o以上の部位数:4カ所までが低リスク。
                 8か所以上が高リスクで再発の危険性が高いとみなされる。

2  プロービング時の出血の割合:9%以下が低リスク。
                     25%以上が高リスク。
病状安定か再発・進行かの分岐点は25%である。

3  年齢に相応する骨喪失:臼歯部歯槽骨の最大喪失部の%を年齢で割る。
0.5以下が低リスク。
1.0以上が高リスク。
例えば最大喪失部%が20%の場合、60歳なら0.33で低リスク、20歳なら1.0で高リスク。

4  28歯中の喪失歯数:4歯以内が低リスク。
                8歯以上は再発の危険性が高い。

5 全身疾患・遺伝:糖尿病、IL-1遺伝子型陽性などは高リスクとし、不明、陰性の場合はなし。

6 環境(生活習慣):非喫煙と禁煙5年以上は低リスクとし、一日20本以上喫煙者を高リスクとする。

以上、6種類のパラメーターに歯周病リスクを評価し、
低歯周リスク患者はすべてが低いか、ひとつのパラメータが中程度の範囲にあるもの。
中程度歯周リスク患者は少なくとも2つのパラメータが中程度の範囲にあり、せいぜいひとつのパラメータが高いリスク
範囲にあるもの。
高歯周病リスク患者は最低2つが高いリスク範囲にあるものとする。