診療室の救急薬品リスト 出典:添付文書 
本文へジャンプ 2008年4月30日更新 
 作製協力:信州大学医学部歯科口腔外科 倉科憲治教授、相澤病院歯科口腔外科 山田哲男先生、松本市薬剤師会他
薬品・材料名 数量 単価
参考価格
規格 効能または効果 使用法 注意点
エピクイック0.1%注シリンジ 1 212円 0.1%1mL1筒 下記疾患に基づく気管支痙攣の緩解
気管支喘息,百日咳

各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧またはショック時の補助治療
心停止の補助治療

心肺停止時、1Aづつ静注。

[気管支喘息および百日咳に基づく気管支痙攣の緩解、各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧またはショック時の補助治療、心停止の補助治療]
エピネフリンとして、通常成人1回0.2~1mg(0.2~1mL)を皮下注射または筋肉内注射する。なお。年齢、症状により適宜増減する。蘇生などの緊急時には、エピネフリンとして、通常成人1回0.25mg(0.25mL)を超えない量を生理食塩液などで希釈し、できるだけゆっくりと静注する。なお、必要があれば、5~15分ごとにくりかえす。
禁忌:ハロゲン含有吸入麻酔薬投与中、抗精神病薬投与中、α遮断薬投与中、カテコールアミン製剤投与中、アドレナリン作動薬投与中、前房が浅い、狭隅角、眼圧上昇素因、外傷性ショック、出血性ショック、心原性ショック

原則禁忌:本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴、類薬で過敏反応の既往歴、動脈硬化症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、心室性頻拍、重症不整脈、精神神経症、コカイン中毒
クレイトン注射液「アルフレッサファーマ」 1 229円 100㎎2ml 外科的ショックにおける救急 1回2~20mlを静注または点滴静注。(ヒドロコルチゾンとして100~1000㎎) 禁忌:本剤成分に過敏症の患者
原則禁忌:1.有効な抗菌剤の存在しない感染症
2.全身の真菌症
3.急性心筋梗塞を起こした患者
アトクイック. ®. 0.05%注シリンジ(テルモ) 1 205円 <成分・分量> 1シリンジ1mL中
硫酸アトロピン 0.5 mg
胃・十二指腸潰瘍における分泌並びに運動亢進,胃腸の痙攣性疼痛,痙攣性便秘,胆管・尿管の疝痛,有機燐系殺虫剤・ 副交感神経興奮剤の中毒,迷走神経性徐脈及び迷走神経性房 室伝導障害,麻酔前投薬,その他の徐脈及び房室伝導障害, ECT(注2)の前投与 徐脈に対して0.5~1mgづつ静注。

硫酸アトロピンとして,通常成人0.5mgを皮下又は筋肉内に注 射する.場合により静脈内に注射することもできる.なお, 年齢,症状により適宜増減する.
■禁忌(次の患者には投与しないこと)

(1)緑内障の患者
[抗コリン作用により房水通路が狭くなり眼圧が上昇し, 緑内障を悪化させるおそれがある.]

(2)前立腺肥大による排尿障害のある患者
[抗コリン作用による膀胱平滑筋の弛緩,膀胱括約筋の 緊張により,排尿困難を悪化させるおそれがある.]

(3)麻痺性イレウスの患者
[抗コリン作用(注1)により消化管運動を抑制し,症状を悪化 させるおそれがある.]

(4)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2%リドクイック
100mg/5ml
211円 1シリンジ 5mL中
リドカイン86.5㎎
(塩酸リドカイン100㎎)
期外収縮(心室性)、発作性頻拍(心室性)、急性心筋梗塞時及び手術に伴う心室性不整脈の予防期外収縮(上室性)、発作性頻拍(上室性)

心室性期外収縮や心室頻拍に対して、50mgづつ静注。
静脈内1回投与法塩酸リドカインとして、通常成人1回50~100mg(1~2mg/kg)を、1~2分間で、緩徐に静脈内注射する。効果が認められない場合には、5分後に同量を投与する。また、効果の持続を期待する時には10~20分間隔で同量を追加投与してもさしつかえないが、1時間内の基準最高投与量は300mgとする。本剤の静脈内注射の効果は、通常10~20分で消失する。
禁忌(次の患者には投与しないこと)

(1) 重篤な刺激伝導障害(完全房室ブロック等)のある患者
[心停止を起こすおそれがある.]

(2) 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者
ニトロペン錠0.3mg/T
(日本化薬)
2tab 32円 0.3mg/T  狭心症発作寛解・発作予防
冠循環改善作用 
末梢血管拡張作用
 
舌下:1~2T/回
   効果発現時間 1~2分
   持続時間   8~30分
ニトログリセリンとして、通常成人0.3~0.6mg(本剤1~2錠)を舌下使用する。狭心症に対し投与後、数分間で効果のあらわれない場合には、更に0.3~0.6mg(本剤1~2錠)を追加使用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌:重い低血圧、閉塞隅角緑内障、脳出血、重い貧血のある人など。
原則禁忌:低血圧、肺高血圧症、心筋症、高齢者など。
バイアグラ、レビトラとの併用禁止。降圧剤、利尿薬との併用で血圧が下がりすぎる。
ポララミン錠2mg 3tab 19円 2㎎/T 抗ヒスタミン薬:
蕁麻疹、血管運動性浮腫、枯草熱、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹)
アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎
感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽
d-マレイン酸クロルフェニラミンとして、通常、成人は1回2mgを1日1~4回経口服用。
禁忌:緑内障、前立腺肥大症による排尿障害
慎重投与:心臓病、高血圧症、眼圧亢進、甲状腺機能亢進症、腸閉塞
ペルジピン錠10mg 2tab 27円 10㎎/T 本態性高血圧症に対し、血圧を下げる。
Ca拮抗薬
通常成人は1回塩酸ニカルジピンとして10~20mgを1日3回経口服用する。 禁忌:脳梗塞急性期、妊婦
慎重投与:重い腎臓病、重い肝臓病、緑内障、高齢者
50% ブドウ糖液20ml 筒 64円 ブドウ糖10g/1シリンジ20mL中
脱水症特に水欠乏時の水補給,循環虚脱,低血糖時の糖質補給,高カリウム血症,注射剤の溶解希釈剤,薬物・毒物中毒,心疾患(GIK 療法),肝疾患,その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合.

水補給,薬物・毒物中毒,肝疾患には通常成人1回5%液500~1000mLを静脈内注射する.
循環虚脱,低血糖時の糖質補給,高カリウム血症,心疾患(GIK療法),その他非経 口的に水・エネルギー補給を必要とする場合には通常成人1回10~50%液20~500mL を静脈内注射する.
点滴静注する場合の速度は,ブドウ糖として0.5g/kg/hr以下とすること.
注射剤の溶解希釈には適量を用いる.
なお,年齢・症状により適宜増減する.
禁忌:低張性脱水症の患者
慎重投与:
(1) カリウム欠乏傾向のある患者1)
[低カリウム血症が誘発されるおそれがある.]

(2) 糖尿病の患者
[高血糖が悪化又は誘発されるおそれがある.]

(3) 尿崩症の患者
[水・電解質異常が悪化又は誘発されるおそれがある.]

(4) 腎不全のある患者2),3)
[腎不全病態が悪化するおそれがある.]

ソルデム1500ml 115円 電解質輸液剤 ブドウ糖、塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム 脱水症をおこしている時、水分と電解質を補給するために使用。
10 塩酸エフェドリン40mg/1ml 97円 40mg/1mL
下記疾患に伴う咳嗽
気管支喘息,喘息性(様)気管支炎,感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル) 鼻粘膜の充血・腫脹 脊椎麻酔時の血圧降下
l-塩酸エフェドリンとして,通常成人1回25~40mgを皮下注射する. なお,年齢,症状により適宜増減する. 禁忌:カテコールアミン(エピネフリン、イソプロテレノール、ドパミン等)を投与中の患者
不整脈や心停止を起こす。
慎重投与:甲状腺機能亢進症、高血圧症患者、心疾患患者、糖尿病患者、緑内障患者、前立腺肥大症患者
1211円
11 ディスポ注射器
 22G針つき
2.5cc 3本 30円
5cc 3本 38円
10cc 3本 51円
12 翼状針・点滴ライン 5セット 363円
13 駆血帯 1本 341円
823円
コラム

救急救命処置における薬物療法:
注1 抗コリン作用

注2 ECT:electroconvulsive therapy 電気痙攣療法。薬物抵抗性の統合失調症やうつ病の治療に用いる。難治性疼痛治療にも効果があると言われる。
全身麻酔下でこめかみに電極を当て数秒間通電し、痙攣をおこさせる。
 計:2034円×129施設=262386円 購入希望者は5月国保提出日までに事務局へ購入希望調査票へ記入の上、ご提出ください。