学術研修の記録 
主催:松本市歯科医師会
期日:第1回2月14日(木)19:00~21:00
第2回3月23日(水)19:00~21:00
場所:松本市歯科医師会会館 2F休日診療室にて

講演:AEDを使用した救急蘇生実習

講師:相澤病院歯科口腔外科医長 山田哲男先生(松本市会員)


キーワード: 心室細動と循環動態

平成16年度第1回CPR(Cardio-Pulmonary Resuscitation心肺蘇生)実習報告

2月14日(木)19:00~21:00

休日診療室にて、「先生が倒れたとき」というテーマで、上記の救命処置実習を、相澤病院歯科口腔外科医局長 山田哲男先生のご指導のもとに、日本光電北関東株式会社殿の協賛を得て行ないました。

当日は3月23日実習のリハーサルの意味もあり、5医院11名と比較的小規模の講習会となりました。一連の要素技術の他に、スタッフが例え院長の指示を得られなくても、目の前の心停止した患者さん(または持病を持つ院長)に意識喪失してから3分間以内に循環動態の改善を行なえるトレーニングを実施しました。

ガイドライン2000に基づいた今回の実習の大きな特徴は、昨年8月から医療関係者以外にも開放された自動体外除細動器を中心としたCPRと点滴ボトル、点滴ラインの設置、血管確保、昇圧剤の投与などの実務行為を短時間の実習に組み込んだことです。山田先生は『院長は自分の持つ基礎疾患を普段からスタッフに伝えることで、CPRの効率が高まる』と指導され、患者さんの基礎疾患を全員が把握した上で、診療にあたる重要性を指導されました。

平成16年度第2回CPR(Cardio-Pulmonary Resuscitation心肺蘇生)実習報告


3月23日(水)19:00~21:00


休日診療室にて、「先生が倒れたとき」というテーマにて、上記の救命処置実習を、相澤病院歯科口腔外科医局長 山田哲男先生のご指導のもとに、日本光電北関東株式会社殿の協賛を得て、25名が参加して開催しました。 

第1回実習を参考に、よりスムーズな流れになるように講習内容を見直した結果、参加した全員がAED(自動体外除細動器)を中心とした新しい救命処置の実際を、院長の指示がなくても自立して行なえることを目指して学習できました。

バイタルサインの確認、119への連絡、チーム救命医療の開始、人工呼吸、心マッサージ、AEDの取り扱い、点滴ラインの取り扱い、血管確保、昇圧剤の静注・皮下注等の一連の処置を全員が体験実習した後、質疑応答に山田先生が応えられ、『必要なことを確実に行なう重要性』をお話になりました。

年々、有病者率が増える一方の日常臨床において、インプラントなどの外科処置の欠かせない中で、いざという時に問われる『善良な管理者としての義務』は益々重いものになっています。実習後の懇親会では、今回実習は、2年間に亘り行なわれました4回の救命実習の中でも最も充実した内容であったという点で一致しました。

記載者名:

平成16年度第1回CPR(Cardio-Pulmonary Resuscitation心肺蘇生)実習報告
大久保達人学術部副部長
平成16年度第2回CPR(Cardio-Pulmonary Resuscitation心肺蘇生)実習報告
藤森清一学術部副部長